ZEDZ

建築とロボットそして3D、ミニマムな形や線とシンプルなカラーリングだけで表現するアブストラクトな世界観で多くのアーティストの指標となっているオランダを代表するアーティスト。

1971 年、オランダ、ライデン生まれ。14 歳でグラフィティを始め、1992 年リートフェルト・アカデミー入学を機にアムステルダムに活動拠点を移す。卒業後はアーティスト/グラフィックデザイナーとして活動を開始。3D タイポグラフィに特化した独自のグラフィティを追求する。80 年代後期より、ヨーロッパを代表するグラフィティ・ライターとしてシーンを牽引し、ストリートアートをバックグラウンドとしながらも新たな表現を追及し続ける「ポスト・グラフィティ」の第一人者として地位を確立。近年では活動の場はストリートに留まらず、世界中のギャラリーや美術館、パブリックアートやリーガルウォールの製作など、多岐に渡る。グラフィティ時代より立体的な3Dタイポグラフィを得意とし、平面でありながら三次元空間としての構造を理論的に視覚化する。幾何学的な図形と多層で緻密に構成される独特な作品スタイルは、2D/3D の境界線、平面と立体、表層と奥行き、それらの関連性から生まれる空間に存在する緊張感を、抽象的な形式で表現している。母国オランダでは建築家のマーク・マウラー(MUA)らと、グラフィティと建築の融合を試みるプロジェクトでコラボレーションするなど、建築やデザインの分野でも注目されている。